驚愕!プリンターヘッドクリーニングでインク激減 (By キンタロウ)


平成27年3月14日更新


09年に購入した「EPSON EP-301」、約6年間使用してきたが、プリントすると筋状に他色が混じるようになってきた。

例えばテキストファイル(文字色が黒のみ)をプリントすると、数行置きに黒の中にマゼンタが混じって印刷される。

カラープリントも同様で横方向に筋状の他色が混じってしまう。

で、当然ながらまずプリンターのヘッドクリーニング、およびテストパターン印刷を何度か行なってみたが、一向に改善しない。

その内インク残量がどんどん減っていき。。

う〜ん、もう寿命か。。

メーカーサイトによれば、修理対応期限(部品保有期限)2015年3月31日、持ち込み修理基本料7,000円も掛かる。


う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん


この機種も、そして以前使っていたC社製プリンターも何しろインクの減り方が早い。

元々写真のプリント枚数は多くなく、黒のテキストドキュメント印刷がメインなのだが、黒一色の印刷でもカラーインクが使用され、暫く使わないとカスレが出るので、使用前にヘッドクリーニングを何度か行なわざるを得ない。


で、驚愕のインク消費!!!!


それなら自分の用途・使用頻度に合ったプリンターに買い換えたほうがいいよね!!


と思い、EP-301は廃棄することに決定!

でも、既に購入済みのインクカートリッジが何本かあったので、廃棄前にネットでも話題になっている「ヘッドクリーニングでインクが消費・激減する」ことを実験してみた。



● EP-301 ヘッドクリーニングの実行

 インクがなくなるまでヘッドクリーニングを行なってみた。途中3回目の後でマゼンタが空になったので交換している。

以下の画面は、「印刷設定画面」の「インク残量」部を切り出したもの。

尚、テスト実行前の黒(BK)とシアン(C)のインク量は画面上は満タンに見えるが、実際のところは不明。

これは、プリンター本体内に既に充填されているインクがあること、およびインク残量表示自体の精度が不明であることが理由です。


以上をgifアニメーションで表現すると以下の通りとなる。

(注:マゼンタは途中で交換)



要するに、ヘッドクリーニングをたった8回繰り返しただけで、以下の通りインクが激減する。

(注:マゼンタは途中で交換)



インクの消費率は色毎に違い、特に黒(BK)と黄色(Y)の減り方が早いようだ。

次に黒インクの減り方(1〜8回分)を横に並べてみると、インクの消費率は一定ではなく、3回から4回目にかけて大きく減っている。

そして8回の実行で満タンから1割強まで減少する。多分10回もクリーニングを実行すれば空になるのではないか。。



最後は、インク残量が不足でヘッドクリーニング自体ができなくなってしまった。。



プリントの使用頻度が高ければ問題ないにしても、例えば月に1回数十枚印刷程度の使用であれば、使用前にヘッドクリーニングを行なわないとカスレが出てしまう。。

そして都度大量のインクが消費され、サイフの中身も大量に減っていく。。。。。。。。。


尚、EPSONのFAQによればヘッドクリーニングは続けて行なってもあまり効果はないらしい。ノズルチェックパターン印刷とヘッドクリーニングを交互に4回(機種による)程度繰り返すのがいいらしい。これでも改善されない場合は、電源をOFFにして6時間以上放置した後、再度ノズルチェックパターン印刷とヘッドクリーニングを行なってみる。また、インクカートリッジの消費期限は開封後6ヶ月以内、未開封の場合は個装箱記載の期限までに使い切ることが薦められている。




● 新プリンターの購入

 新機種選択において、自分の用途・使用頻度を考慮し、重視したのは以下の通り。

   ◎ インクのトータル使用量が少ないこと(印刷に使用されるのはよいが、ヘッドクリーニングなどによる無駄な使用は勘弁してほしい)
   ◎ インクの価格が安いこと = 印刷コストが安いこと
   ◎ テキストドキュメント印刷が多いので、黒(BK)インクだけでもプリントできること
   ◎ 使用間隔が開いても使いたい時にすぐに使えること
   ◎ ヘッドクリーニングの頻度が少なくてもよく、クリーニング時のインク使用量が少ないこと
   ◎ 手差しトレイは必須(厚手の封筒などへのプリントができる)
   ○ 写真プリントの画質にはあまり拘らない(そこそこの画質でいい)

今回は、E社も、以前使っていたC社も除外し、以前から気になっていたブラザーのインクジェットプリンター、その中でBASICシリーズの「DCP-J557N」を選択した。

同シリーズの上位機種には、ADF(自動原稿送り装置)やレーベル(BD/DVD/CD)ダイレクトプリント機能が付いているが、この機種以外は何故か手差しトレイがない。
ADFやレーベルプリントは不要だが、手差しトレイは必須なので、この最も安い「DCP-J557N」で十分である。

● ブラザー 「DCP-J557N」



   ヨドバシカメラで、8,640円(ポイント864なので、実質7,776円)で購入

参考: インクカートリッジ価格 (by amazon)
ブラザー (DCP-J557N用) エプソン (EP-301用)
 LC111-4PK(4色パック) 3,366円 IC6CL50(6色パック) 5,107円
 LC111BK (黒) 900円 ICBK50(ブラック) 1,180円
 LC111Y (黄) 809円  ICY50(黄) 1,014円
 LC111M (マゼンタ) 809円  ICM50(マゼンタ) 1,040円
 LC111C (シアン) 809円  ICC50(シアン) 985円
     ICLC50(ライトシアン) 1,005円
     ICLM50(ライトマゼンタ) 1,123円
合計  6,693円 合計  11,454円
ブラザーとエプソン(EP-301用)のインク価格差、約4,700円。(勿論、4色と6色の違いあり)

     


< 「DCP-J557N」 特徴>

○ プリント解像度最大6000×1200dpi、最小インクサイズ1.5ピコリットル
○ スマホとの直接通信によるプリント機能、メモリーカードからダイレクトプリント、無線LAN対応、USB接続可
○ 自動両面プリント
○ 前面2段給紙、手差しトレイ(1枚のみ)。記録紙サイズはL版〜A4
○ 4色インク(顔料ブラック+染料3色)独立カートリッジ
◎ インク節約モード
◎ インクが切れても「クロだけ印刷」 (約30日間)
○ スキャナー(1200dpi×2400dpi)、スキャンデータをPDF変換可能、コピー機能
○ ヘッドクリーニングは、通常のクリーニングと強力クリーニングの2種。各々、
       ・ 全色
       ・ 黒のみ
       ・ カラーのみ
    の選択ができる
◎ 定期的に自動でヘッドクリーニング実行(午前11時頃、週に2〜3回?、月に数回?)
    = 本機の設置環境温度、印刷枚数、印刷間隔、電源投入後の経過時間など、多くの要素により決められる。
      そのため、オートクリーニングを止めたり、開始時間を変更することはできない。


まだ購入したばかりで評価はこれからだが、これで満足できなければ、次はレーザープリンターかな?



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