戻る



デジカメ画像のExif情報を詳細に表示するJPEG解析ソフト「JpegAnalyzer」の使い方   (By キンタロウ)


最終更新日 08/02/23

デジタルカメラから出力される画像ファイルにはExif(エグジフ)というカメラの撮影情報が含まれています。

このExif情報を読み取るツールとしては「Exif Reader」が有名ですが、残念ながら2004年10月にリリースされたVersion3.50を最後にバージョンアップがなされていません。その為、「Nikon D50」や「Nikon D80」「Nikon D40(x)」などの新機種のExif情報(の一部)が読み取れない状況となってしまいました。

ここでは、Exif Readerを凌駕する可能性を秘めている「JpegAnalyzer」を紹介し、その使い方を説明します。


  ( VectorにもJpegAnalyzerの紹介記事が掲載されています )


尚、私もこのソフトを知ったのはつい最近であり、今後使い込む中で発見(?)した機能等を随時追加していくつもりですので適時当サイトを覗いて頂ければ幸いです。




インデックス
 1. JpegAnalyzerの概要
 2.ダウンロードから初回起動時の設定まで
 3.JPEGファイルの読み込み方法
 4.メイン画面の説明
 5.「情報」表示
 6.Exif解析画面の説明
 7.プレビューとサムネイルの表示
 8.ダンプ画面表示
 9.Exifデータなどのコピー方法
10.JPEG編集機能
11.プログラム連携機能
12.分割機能
13.保存
14.終了
15.IEの右クリックメニューからの起動方法
16.JpegAnalyzerを複数起動する
17.感想



更新履歴
08/02/23  JpegAnalyzer V1.42に対応して加筆修正
06/12/09  「感想」に要望点を追加
06/11/11  16.JpegAnalyzerを複数起動する 説明追加
06/11/08  作者さんのサイトに当ページがリンクされました
サムネイルの種類について 説明追加
サムネイル画像の保存方法 説明追加
JPEGファイルの読み込み方法に1種追加
06/11/07  プレビュー画面拡大表示方法 説明追加
06/11/05  7.プレビューとサムネイルの表示」 変更 
06/11/03 新規作成




 1. JpegAnalyzerの概要


JpegAnalyzerはデジタルカメラから出力されたJPEGファイル等に含まれる撮影情報(Exif情報)の閲覧、及び破損しているJPEGファイルの修復ができるフリーソフトです。特にメーカーノートと言われる各カメラメーカー独自の撮影情報の表示は多くのカメラに対応し且つ詳細なデータ表示が可能です。

ここではJpegAnalyzerの「撮影情報(Exif情報)の閲覧機能」に関しての使い方を説明します。


 <Exif情報表示例>

サムネイル画面








Exif解析画面
 



閲覧可能なファイル形式は、

   ・JPEGファイル ( JPG / JPE / JPEG / JPS )
   ・TIFFファイル
   ・RAWファイル ( ARW / CR2 / DCR / DNG / ERF / K25 / MEF / MRW / NEF / ORF / PEF / RAW(Leica) / SRF )

   ・JPEG2000ファイル ( J2K / JP2 )   ※1
   ・ビットマップファイル ( BMP / DIB / RLE )   ※1
   ・Graphics Interchange Format ( GIF )   ※1
   ・Portable Network Graphics ( MNG / PNG / JNG )   ※1
   ・Microsoft HD Photo ( HDP / WDP )   ※1
   ・Adobe Photoshop Data ( PSD )   ※1
   ・カラープロファイル ( ICM / ICC )   ※1
   ・iTunes Artwork ( ITC )   ※1

      (  ※1: V1.42から追加 )

となっています。(RAWファイルの現像はできません。サムネイルとExif情報の表示ができるだけです)

また、メーカーノートが表示できる主なカメラメーカーは以下の通りです。

   ニコン / キヤノン / オリンパス / ペンタックス / コニカミノルタ / ソニー / カシオ / エプソン / パナソニック / リコー / シグマ


動作環境は、Windows98/me/NT4.0/2000/XP です。 (当サイトに載せている画面ハードコピーはWindows2000環境で動作・作成しています)


ヘルプにはJPEGファイルの構造やExifなどのかなり詳細な情報が含まれていますので、これらのことを知りたい方には大変参考になります。





 2.ダウンロードから初回起動時の設定まで


当ソフトはインストール不要です(レジストリを使いません)。 環境設定などは全てINIファイルにて行なっていますので、不要になった場合は展開したフォルダを削除するだけでOKです。


(1) 以下のサイトからJpegAnalyzerをダウンロードします。(V1.42から「JpegAnalyzer Plus」と改名されています)

      「Kamisaka's Homepage」   http://homepage3.nifty.com/kamisaka/JpegAnalyzer/

      尚、オンラインヘルプは、http://hp.vector.co.jp/authors/VA032610/ にあります。


(2) ダウンロードした「JpegAna141.lzh」をダブルクリックし、適当なフォルダに展開します。



(3) JpegAnalyzer.exe を起動します。

    JpegAnalyzerはインストールする必要がありません。展開後にできるJpegAnalyzer.EXEを起動するだけです。


(4) 「初回起動画面」が表示されますので、「OK」をクリックします。



(5) 「使用許諾条件」がテキストエディタ(メモ帳など)で表示されますので、内容確認後右上の「×」をクリックして閉じます。



(6) 「使用許諾条件確認画面」が表示されますので、「はい」をクリックします。



(7) 「初回設定画面」が表示されますので、「はい」をクリックします。



(8) 「起動時の設定状態画面」が表示されます。





 3.JPEGファイルの読み込み方法


JpegAnalyzerでExif情報を表示させるファイルの読込み方法は、以下の6通りあります。

  (1) 「ファイル」メニューの「開く」



  (2) エクスプローラなどからファイルをJpegAnalyzer画面上にドラッグ&ドロップする


  (3) デスクトップなどに作成したショートカット上にファイルをドラッグ&ドロップする


  (4) IE(インターネットエクスプローラ)で表示されている画像の右クリックメニューから(画像ダウンロードの手間なしで)起動する

         = HDD内には常に最新の(最後にダウンロードされた)ファイルが一つのみ存在する。(HDD容量を食わない

         15.IEの右クリックメニューからの起動方法 を参照して下さい。


  (5) IE(インターネットエクスプローラ)で表示されている画像を直接JpegAnalyzer画面上にドラッグ&ドロップする

         = IEのインターネット一時ファイル格納用フォルダに自動的にダウンロードされJpegAnalyzerに渡される。
            (IEの設定にもよるが相応のHDD領域が使用される


  (6) エクスプローラなどで当該ファイルを右クリック時に表示される「送る」に登録することもできる

         「送る」メニューに登録する方法は以下のサイトなどを参照して下さい。

            [送る]メニューに項目を追加する方法(@IT)
            [送る] メニューに項目を追加する(Microsoft)





 4.メイン画面の説明


「3.JPEGファイルの読み込み方法」でファイルを読み込んだ直後のメイン画面です。

     (以下、サンプルとしてD80の画像ファイルを使用しています)



<各ボタンの説明>
「情報」 ファイル情報(ファイルサイズ、ファイル属性、タイムスタンプなど)が表示される。
「解析」 ボタンを押す毎にJPEG解析画面Exif解析画面が切り替わる。
「ダンプ」 画面右にダンプ画面が追加表示される。再度押すと消える。
「プレビュー」 画像のプレビューが表示される。再度押すと消える。(但しプレビューは遅いので高速なサムネイル表示方法がお勧めです)
「分割」 1ファイル内に複数ファイルがある時、各JPEGファイルを取り出す。(通常は使いません)
「保存」 メモリー上の編集したデータをJPEGファイルを出力する。(通常は使いません)
「終了」 JpegAnalizerを終了する。





 5.「情報」表示


情報ボタンをクリックすると、ファイルサイズ、ファイル属性、タイムスタンプなどが表示されます。





 6.Exif解析画面の説明


解析ボタンをクリックする毎に、JPEG解析画面とExif解析画面が切り替わります。

 (1)JPEG解析画面

    各種マーカー、セグメント、イメージデータに関する情報が表示されます。



解析リストの「SOI/EOI、APP」などのセグメント単位で表示色を変更することができます。




 (2)Exif解析画面

    「解析(Z)」ボタンをクリックすると、デジタルカメラの撮影情報(Exif情報)が表示されます。

     (クリックする毎に、(1)のJPEG解析画面と交互に切り替わります)

    表示される情報(列)は左からアドレス、タグ番号、タグの意味、値または値の意味となります。


         (赤枠部はD80のメーカーノートです)
         (青枠部は要約表示です)

尚、Exif Readerでは「メイン情報」や「サブ情報」、「メーカーノート」などのタイトル行が青色表示されたり主要情報の背景色が変わりますが、当ソフトでは(情報が多いだけに)色のカスタマイズができないのがちょっと残念です。



    Exif解析画面では設定を変えることにより目的に合った表示方法で使用出来ます。

基本タグ情報の表示要否 基本タグ情報(メーカーノート以外のタグ情報)の表示要否
メーカーノートの表示要否 ・解析済みの項目のみの表示 ・全てのタグ表示(未解析タグも表示) ・表示しない  の3種から選択
ユーザーコメントの表示要否 ユーザーコメントの表示要否
PIM (Print Image Matching)データの表示要否 表示要時、PIMデータの番号とデータ(4バイト)を表示
要約表示の要否 主要な撮影情報を2〜3行にまとめて表示(上記Exif解析画面の青枠部=Exif解析画面の最下行近く)
撮影日時、メーカー、機種、画像サイズ(アスペクト比)、露出時間、F値、ISO、露出補正、ホワイトバランス、焦点距離(35mm換算値)
被写界深度表示の要否 記録された焦点距離、F値などの条件で、手前と後方の被写界深度を計算(参考程度)
レンズ名表示機能 メーカーノート内レンズID(各レンズに割り当てられた識別コード)からレンズ名を表示
35mm換算焦点距離算出機能 Exif内に35mm換算焦点距離が記録されていない場合、換算焦点距離を算出
Exif表示時の画面内位置指定 前回位置、先頭、メーカーノート先頭、末尾の中から指定可能
表示アドレス切換え 左端に表示されるアドレスを「タグの先頭位置」または「データの先頭位置」の指定可能


以下は、メーカーノートの表示要否と表示内容を指定する場合の例です。






 7.プレビューとサムネイルの表示


(1) プレビューボタンをクリックすると、プレビュー画面が表示されます。

 (JPEG実画像表示ですので遅いです。。。。ので、高速なサムネイル表示方法 がお勧めです)

  (2)に示すサムネイルに比べて、プレビュー画面は表示が遅いかわりに拡大表示ができるのがメリットですね。



初期設定状態では、画像の一部しか表示されません。



画像全体を縮小表示するには、プレビュー画面上で右クリックメニューを表示し、「全体表示」を選択します。



すると以下のように画像全体が表示されます。



プレビュー画面は以下の方法でウィンドウサイズを変更すれば、その大きさに応じて拡大表示されます。



再度プレビューボタンを押すか、プレビュー画面右上の「×」で閉じます。

尚、縦位置撮影時の画像の自動回転(縦表示)はできないようです。




(2) 高速なサムネイル表示方法

JPEGファイル内に含まれるサムネイル画像を表示できます。(高速です)



上記のように設定しておけば、JPEGファイルを開くと同時にサムネイル画像が即表示されます


注1: 「プレビュー」と「サムネイル」は同一ウィンドウで表示されます。よって、両画像を同時に表示することはできません。
注2: サムネイル表示中に「プレビュー」ボタンを押すとサムネイルウィンドウが閉じますが、その後に再度「プレビュー」ボタンを押すと、サムネイルではなくプレビュー画面が表示されてしまいます。(=仕様) この場合は再度、上記設定を行なってサムネイルを表示させてください。



以下のようにサムネイル画像が表示されます。


 (a) JPEGファイルに含まれる通常のサムネイル (大抵は160x120ピクセル)


 この画像のタイトル部に注目してください。

 「160x120 Exif JPEG Thumbnail」 となっていますね。


 このサムネイルウィンドウサイズを大きくしても画像はこれ以上大きくなりません。



もう一つ、サムネイル画像表示例を示します。


 (b) Exifのメーカーノート上にあるサムネイル (例えばニコンなら570x375ピクセル)


 この画像のタイトル部に注目してください。

 「570x375 Exif-MakerNote JPEG Thumbnail」 となっていますね。



 (注:サムネイル画面上で右クリックメニューを表示し、「全体表示」を選択した状態です)







このサムネイルウィンドウサイズを大きくすると、画像も大きく表示されます。




< サムネイルの種類について >

   ( 以下の説明は通常使用においては知っておく必要はありません。 )


上に示したように、ここで表示されるサムネイル画像には2種類のサイズのものが存在します。(デジカメメーカーによっては1種類のみ)

 (a) JPEGファイルに含まれる通常のサムネイル (大抵は160x120ピクセル)
 (b) Exifのメーカーノート上にあるサムネイル (例えばニコンなら570x375ピクセル)

JpegAnalyzerは画像ファイルに含まれるサムネイルの有無を調べ、サムネイルが含まれていると以下のようにサブメニュー項目にサムネイルの種別、画像サイズを表示します。

<サムネイル表示サイズ選択メニュー>
 

この「Nikon D80」画像ファイルには、通常のJPEG内サムネイル(160x120ピクセル)と、メーカーノート上のサムネイル(570x375ピクセル)の2つのサムネイルが含まれていることが分かります。


メーカーノート上にサムネイルがある場合は、原則としてメーカーノート上のサムネイル(ニコンなら570x375ピクセル)が優先的に表示されます。

・メーカーノート上にサムネイルが存在しない場合は、通常のJPEG内サムネイル(160x120ピクセル)が表示されます。
  (サムネイル表示サイズ選択メニューにも「表示 MakerNote XXXxXXX」の項目は表示されません)

・通常のJPEG内サムネイルもメーカーノート上のサムネイルも共に存在しない場合は、サムネイル表示サイズ選択メニューは「(サムネイルなし)」となります。


いずれにしろサムネイル表示時に自動的に処理されますので、これらの処理内容を知らなくても問題ありません。


(どうしてもメーカーノート上のサムネイルではなくJPEG内サムネイルを表示したい場合は、サムネイル表示サイズ選択メニューで切り替えて下さい)


尚、縦位置撮影時の画像の自動回転(縦表示)はできないようです。




(3) サムネイル画像の保存方法

(2)で表示したサムネイル画像のみを保存することができます。

「ツール」メニューの「サムネイル」から、「保存 Exif 160x120」か「保存 MakerNote 570x375」のいずれかを選択すると、当該サムネイル画像が保存されます。 (サムネイル画像を表示していなくても可能です)




サムネイル画像の保存先とファイル名は以下の通りとなります。

保存先  = 元JPEGファイルの存在するフォルダ内  
ファイル名 「保存 Exif 160x120」選択時  = 元ファイル名基本部+"_Thx" を付加 例: Sample01_D80_Thx.jpg
「保存 MakerNote 570x375」選択時  = 元ファイル名基本部+"_Thm" を付加 例: Sample01_D80_Thm.jpg

保存先に同一ファイルが存在しても無条件・無警告で保存されます。




 8.ダンプ画面表示



ダンプボタンをクリックすると、Exif解析画面の右にダンプ画面が表示されます。



ダンプ画面はJPEGファイルの内容を16進、ASCIIコードでダンプ表示します。



      ◎パッチ(書替え)、挿入、削除がそれぞれ1バイト単位で可能
      ◎マーカーコード(FFC0(H)〜FFFE(H))の強調し表示と、指定文字・コードの強調表示可
      ◎プレビュー画面と連動し、画像データ部分をクリックすると、該当箇所をプレビュー画面で表示
      ◎Exif解析画面とダンプ画面の境界線をドラッグすれば両画面の幅を調整できる



Exif解析画面で適当なTag行をダブルクリックすると、ダンプ画面の当該Tag位置が強調表示されます。





Tag行に対応するダンプ画面の当該データ位置を強調表示するには、Exif解析画面上で右クリックメニューを呼び出します。



すると、Exif解析画面で適当なTag行をダブルクリックすれば、ダンプ画面の当該データ位置が強調表示されます。






 9.Exifデータなどのコピー方法


Exif解析画面、JPEG解析画面、情報画面、ダンプ画面などで選択範囲をクリップボードにコピーすることができます。
選択方法はWindows標準の操作方法である「マウスの左ボタンを押しながら上下にドラッグ」して選択範囲を決めます。(Shiftキー、Ctrlキーを押しながらの操作も可)



この状態で画面上で右クリックメニューの「コピー」を選択するか、「Ctrl+Cキー」を押してクリップボードにコピーします。
クリップボードの内容は他のエディタ等のソフトにコピーできます。

尚、現状ではCSV形式の出力はできません。

このソフトのスゴイところは、画像加工ソフトによってExif情報やメーカーノートが消えたり壊れたりした場合でも、元のファイルからExif情報だけを上記のようなクリップボードコピー/領域貼り付けという簡単な操作でコピーする事ができることです。(詳しくは作者さんのサイトを参照)




 10.JPEG編集機能


マーカーセグメントの挿入、コピー、切り取り、貼り付けなどを使って破損JPEGファイルの修復ができるそうですがよく分かりません。
尚、修復状況はプレビュー画面ですぐに確認が出来るようです。




 11.プログラム連携機能


画像ビューアやバイナリエディタなどを登録しておけば、簡単に起動することができます。




 12.分割機能


分割機能とは、複数のファイルが1ファイルにまとまって保存されている場合や、ヘッダー以前や終端以降に余分なデータが埋め込まれているもの等から正常なJPEGファイルを取り出すことができるものです。(通常は使いません。というか使い方が分かりません)





 13.保存


保存ボタンをクリックすると、メモリー上の編集したデータをJPEGファイルに出力します。
名前を付けて保存、追い番を付けて保存、上書き保存の3種類の選択が可能です。(通常は使いません)





 14.終了


終了ボタンをクリックすると、JpegAnalizerを終了します。





 15.IEの右クリックメニューからの起動方法


<お勧め!!>!

「IE Context Launcher」というフリーソフトを使うと、IE(インターネットエクスプローラ)でWebサイト内に含まれる画像を表示したまま(画像ダウンロードの操作なしで)IEの右クリックメニューからJpegAnalyzerを起動し、その画像のExif情報を表示することができます。

     = IEの右クリックメニューから任意ソフトを起動できる「IE Context Launcher V1.15」

     = HDD内には常に最新の(最後にダウンロードされた)ファイルが一つのみしか存在しませんのでHDD容量を食いません


<手順>

 (1) 以下のサイトから「IE Context Launcher V1.16」をダウンロードし、適当なフォルダに展開します

     http://www.geocities.jp/enpanpy/cl.html

      ・展開後にできる「IEContextLauncher.exe」は、IE右クリックメニュー設定用のプログラムです。
      ・展開先に「sample」というサブフォルダが作成され、その中にある「WrapAnyApp.exe」がIE右クリックメニュー実行のプログラムです。
      ・このソフトのアンインストール(正確には登録した右クリックメニューの削除作業)は、展開後にできる「Readme.txt」を参照して下さい。

 (2) 「 IEContextLauncher.exe 」 を起動し、 「追加」をクリックします



 (3) 追加画面で、以下を入力します

フィールド名 設定例 備考
項目名 JpegAnalyzerで開く(&J)
  または
JpegAnalyzerで開く
項目名内に"&"と1文字の英数字を連続して含めた場合はその文字がアクセスキーになります。 ”(ダブルクォーテーション)は不要です。
アプリケーションのパス D:\DownLoad\IE Context Launcher v1.16\sample\WrapAnyApp.exe (1)の展開先にある「sample」フォルダ内「WrapAnyApp.exe」 のフルパスを指定します。 ”(ダブルクォーテーション)や改行は不要です。左の設定例は私の環境の場合ですので、各自の環境に合わせて変更して下さい。
パラメータ <IU> D:\DownLoad\JpegAnalyzer1.42\JpegAnalyzer.exe <IU>の後に半角スペースを入れ、その後に「JpegAnalyzer.exe」のフルパスを指定します。 ”(ダブルクォーテーション)や改行は不要です。左の設定例は私の環境の場合ですので、各自の環境に合わせて変更して下さい。
コメント (特に不要) 登録済み項目一覧の下部に表示するだけのものですので動作には全く影響ありません。
表示方法 ■画像上( I ) にチェックを入れる  




以上を入力した後、「OK」をクリックします。


 (4) 「登録確認画面」が表示されるので、「はい」をクリックします



 (5) 「_登録後の画面」が表示されるので、「×」をクリックして閉じます



 (6) IE を再起動し、動作を確認します

    (例) ニコンホームページ内にあるD80の製品情報を表示します。
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d80/sample.htm

上記サイト内の適当なサンプル画像をクリックし、拡大画像を表示します。

次にこの拡大画像上で右クリックして「JpegAnalyzerで開く」を選択すると、JpegAnalyzer.exe が起動しExif情報が表示されます。



尚、実際にはバックグラウンドで当該画像がダウンロードされた後にJpegAnalyzer.exeが起動されるという処理が行なわれています。ダウンロード先は(1)で展開した「WrapAnyApp.exe」の存在するフォルダです。このフォルダ内のダウンロード画像ファイルは常に最新の(最後にダウンロードされた)ファイルが一つのみ存在します。(つまりフォルダ内にダウンロードファイルがドンドン増えてしまう、ということはありません

また当然ながら、大きな画像を表示する場合にはそれなりの時間が掛かります。

尚、「ファイルのダウンロードに失敗しました」と表示されてしまう場合は、ファイルへの直接アクセスがサーバー側で禁止されている可能性があります。




 16.JpegAnalyzerを複数起動する


複数の解析画面を同時に表示して比較や相違点を見つけたりしたい場合などに、JpegAnalyzerを複数起動することもできます。

複数起動方法はJpegAnalyzerのバージョンによって異なります。


    16.1 JpegAnalyzer V1.42 の場合

    16.2 JpegAnalyzer V1.41 の場合





16.1 JpegAnalyzer V1.42 の場合

バージョン 1.42では、JpegAnalyzer起動時に[Ctrl]キーか[Shift]キーが押されていると多重起動されます。


< デスクトップアイコンからの多重起動 >





< エクスプローラからの多重起動 >



但し、エクスプローラでは[Ctrl]キーや[Shift]キーにはファイル選択の操作にも使用されますので、タイミングによっては多重起動が上手くいかない場合があります。
コツとしてはダブルクリックでマウスボタンを離した直後(=JpegAnalyzer起動直前)に[Ctrl]キーか[Shift]キーを押すとよいようです。




 尚、最初の「JpegAnalyzer」のウィンドウ位置を移動させていない場合は、この上に多重起動された「JpegAnalyzer」が重なって表示されますので注意



< 注意事項 >

・複数のJpegAnalyzerがある場合に、エクスプローラなどで当該ファイルを右クリック時に表示される「送る」を行なうと、最前面にあるJpegAnalyzerのウインドウにファイルが送られます。

・JpegAnalyzerは起動時や終了時に1つのINIファイル(JpegAnalyzer.ini)にあるウインドウ位置やサイズ、各種設定値を参照・保存します。
ですから多重起動するJpegAnalyzerは同じINIファイルを参照して起動しますので、ウインドウ位置やサイズ、各設定は同じ状態で起動します

  (起動時からウインドウ位置やサイズを変えていない状態で、後から起動したウインドウが重なってしまうのはこれが理由です)

・INIファイルのウインドウ位置やサイズ、各種設定値は、最後に終了したJpegAnalyzerの設定だけが有効です
  (それ以前に終了したものの設定は上書きされます)





16.2 JpegAnalyzer V1.41 の場合


設定はメニューから行ないますが、このメニューはインストール時には非表示となっていますので、まずこれを表示させます。


(1)JpegAnalyzerを一旦終了します。

(2)「 JpegAnalyzer.ini 」 ファイルをエディタ(メモ帳など)で開きます。

   このファイルは「2.ダウンロードから初回起動時の設定まで」で展開したフォルダ内にあります。

       例) D:\DownLoad\JpegAnalyzer1.42\JpegAnalyzer.ini

   ファイルの最後の方にある「MultiJob=0」の値を「1」に変更し、上書き保存します。



(3)JpegAnalyzerを起動します(以降、これを「JpegAnalyzer1」とします)

(4)「設定」メニューを開くと「多重起動禁止」のサブメニューが現れますのでチェックを外します。



(尚、チェックを外した後に再度このメニューを表示すると、「多重起動許可」に変わっています)


(5)もう一つ、JpegAnalyzerを起動します(以降、これを「JpegAnalyzer2」とします)

   (尚、「JpegAnalyzer1」のウィンドウ位置を移動させていない場合は、この上に「JpegAnalyzer2」が重なって表示されますので注意



以上で「JpegAnalyzer1」と「JpegAnalyzer2」の二つのJpegAnalyzerが起動されましたので、各々ファイルを開いて表示することができます。


< 注意事項 >

・複数のJpegAnalyzerがある場合に、エクスプローラなどで当該ファイルを右クリック時に表示される「送る」を行なうと、最前面にあるJpegAnalyzerのウインドウにファイルが送られます。

・JpegAnalyzerは起動時や終了時に1つのINIファイル(JpegAnalyzer.ini)にあるウインドウ位置やサイズ、各種設定値を参照・保存します。
ですから多重起動するJpegAnalyzerは同じINIファイルを参照して起動しますので、ウインドウ位置やサイズ、各設定は同じ状態で起動します

  (起動時からウインドウ位置やサイズを変えていない状態で、後から起動したウインドウが重なってしまうのはこれが理由です)

・INIファイルのウインドウ位置やサイズ、各種設定値は、最後に終了したJpegAnalyzerの設定だけが有効です
  (それ以前に終了したものの設定は上書きされます)


参考までに、二つのJpegAnalyzerの「設定」メニューを開いてみると、

(1) JpegAnalyzer1: 「多重起動禁止」のサブメニューがグレー表示(選択不可)
(2) JpegAnalyzer2: 「多重起動禁止」のサブメニューがチェックON(=多重起動禁止状態)

となっています。






以下の説明はさらに追加起動したい場合や「多重起動禁止」に関するものですが、かなりヤヤコシイので理解する必要はないでしょう。


< 多重起動ができない状態 --> 多重起動ができる状態にするには >

・ 1個(または複数個)のJpegAnalyzerの中で、「多重起動禁止」チェックON状態のもの(通常は最後に起動したJpegAnalyzerにある)を探し、チェックOFFにする。

チェックOFF後に起動した新しいJpegAnalyzerは、再び「多重起動禁止」チェックON状態(禁止状態)で起動されます。

・ または、最後に起動したJpegAnalyzer(多重起動禁止状態)を終了すると、新たに別のJpegAnalyzerを起動することができます。


< 多重起動ができる状態 --> 多重起動ができない状態にするには >

・通常、起動した新しいJpegAnalyzerは「多重起動禁止」チェックON状態(禁止状態)で起動されますので、これをチェックOFF(多重起動可)にしない限りさらに新たなJpegAnalyzerを起動することはできません。

・最後に起動したJpegAnalyzer(多重起動禁止状態)を終了すると、これ以外のJpegAnalyzerは自動的に「多重起動許可」状態になってしまいますので、多重起動を禁止するためにはいずれかのJpegAnalyzerの「多重起動許可」にチェックを入れます。すると「多重起動禁止」チェックON状態(禁止状態)に切り替わります。



<< 多重起動禁止/許可の状態遷移 >>








 17.感想


以上のように当ソフトは「ExifReader」を超える強力なデータ表示機能を持っています。Exif情報の表示量は他の同種ソフトと比較しても間違いなく最多の部類に入るでしょう。

個人的にお遊びでExif情報表示用の手製プログラムを作成していますが、その良いお手本となっています。
(ちなみに手製プログラムは、フォルダ内にある複数のJPEGファイルのExif情報をExcelのような一覧表示と個別詳細表示の両形式で表示できるようにしたものです。。。が、いつ完成するものやら。。(^^;)ゞ)

ExifReaderにある「CSV形式で保存」機能がありませんが、Exif解析画面、JPEG解析画面、情報画面、ダンプ画面など、多種の画面で(共通的操作で)選択範囲をクリップボードにコピーすることができますので問題ないでしょう。

サムネイル表示中にプレビューボタンを押すとプレビュー表示に切り替わってしまうことや、縦位置撮影した画像がプレビューやサムネイルで自動回転(縦)表示されないこともちょっと残念ですね。(尤も、Exif Readerでも縦表示はサポートされていませんが)

後、Exif解析画面の情報量が多いだけに、もう少し見易さを工夫してもらえればと思います。

例えば、

 ● いくつかのブロックに分けて背景色を指定できる
 ● 基本的な撮影/設定情報のみを表示できるモード。例えば、
     ・ モデル名
     ・ 使用ソフトウェア名
     ・ 画像生成日時/ファイル変更日時
     ・ 露出時間/絞り値/ISO感度/露出補正値
     ・ 露出モード/測光方式
     ・ 光源/フラッシュ/ホワイトバランス
     ・ レンズ情報/フォーカスモード/AFエリア
     ・ 色空間情報/カラー設定
     ・ 画質/コントラスト/シャープネス/階調補正/輪郭強調/彩度/仕上がり設定

   メーカー毎、または機種毎に表示対象項目を選択/保持できればベストですね。

 ● 直前に開いていたファイルのExif内で選択していた項目(Ex.ISO感度)の位置を記憶しておき、別ファイルオープン時に同一項目を反転表示する
   (現状では複数ファイル内のISO感度を確認したい場合、毎回Exif解析画面の先頭からISO感度行までスクロールしなければならない)
 ● 同一フォルダ内のファイル群を矢印(←/→)ボタンで続けて表示できる
 ● 現状は別の独立ウィンドウに表示されているプレビュー/サムネイルをメイン画面内に表示できる(ダンプ表示部にでも可)

などです。


最新版のV1.41は2006年8月11日にリリースされていますが、今後もバージョンアップが期待できることが大きなアドバンテージかと思います。

07/12/23に最新バージョンの「JpegAnalyzer Plus V1.42」がリリースされています。



戻る









 当サイトはリンクフリーです。